清明|最近の小話

二十四節気の一つ清明とは「清浄明潔」の略で、春の清らかで生き生きとした様子を表しています。


木々の若葉が一斉に芽吹き、溢れるように花が咲き、やわらかな春風と明るい日差しに万物が明るく感じられる季節です。

看護師の長澤です。

みなさんは何か毎日継続していることはありますか?

僕は去年の秋ごろから「日記を毎日書く」ことを続けています。

始めるまでは日記に対して苦手意識すら感じていました。小学生の頃、夏休みに出される宿題には「ひとこと日記」なるものがあって、毎日書くということが苦手だった僕は最終日にまとめて適当なひとことを埋めて提出していました。

日記の苦手な僕がそのまま続けようとしたら、続かない確信があったので、日記を続ける上での決まり事を決めてはじめてみました。

決まりごとはシンプルに2つ。「形式は日付、天気、本文」、「なんでもいいから3行以上は必ず書く」という決まりごとを作って始めました。

初めの日は何を書こうか迷って、その日の出来事と思ったことを書いてみたら、思っていたより簡単に3行以上の日記が書けました。

その日から家に帰るまでの通勤時間や家に帰宅してからの時間を使って、毎日書いていきました。

毎日続けていくと日記はある時から歯磨きや手を洗うことくらい生活の一部となって、書くハードルも、書く負担感も薄まっていきました。

すっかり日記が生活の中に溶け込み、続けていく中で気付いたことが3つありました。

1つ目は一日の終わりにその日のハイライトを落ち着いた「今」の自分で見ることができるということです。

日記を書こうとするとおのずと1日の中で起こったことをハイライトのように一つひとつ思い起こして振り返る必要があります。

そうしてみると、あの時間は本当に充実した時間だったなあと味わい直すことができたり、あの時の自分はこうしたけれど、本当はこうした方が良かったなあと反省したり、今日は何もいいことがなかったなあと感じている日でも、そういえばあの人が自分の仕事に喜んでくれていたなあとか思い起こすことができて、なんだか「いい時間」になります。

一日のどこかで「いい時間」を自分で作れる日記というものはすごいなあとおもいます。

二つ目は自分の書いた日記を読み返すと新たな発見があっておもしろいということ。

日記は大抵書いて3週間もすれば、その日自分が何を書いていたのか思い出すことは難しくなるものです。日記の内容を忘れてしまうというのも日記の良さだったりします。

ふとした時に読み返してみると自分が書いた日記に思いがけず、勇気づけられたり背中を押されたり、ある時は同じことで悩んでいることに気づかせてくれて、心が軽くなったりと不思議なこともよく起こります。

過去に残してきた日記たちが逆説的に自分の歩みや自分の現在地を教えてくれているような感じがして、とても安定した気持ちになります。

日記はその日を記録していくものですが積み上がっていくと自分を支えてくれる力も持つようになると感じました。

最後の三つ目は先ほどの内容にも少しかかってくるのですが、日記の書き終わりには意識や気持ちがいつも明日へ向かっているということ。

どんなに暗い気持ちや嫌な気持ちで筆をとってもあれこれ考えながら書いていると、気持ちが落ち着いてきて冷静に考えることができるようになります。

それまで気づかなかった新しい視点に気付いたり、明日はこうしてみようかなとか、明日にきちんと向き合おうかなと思える気持ちが芽生えてきます。

不思議と書き終える時には気持ちが前巻きになっていたり、文末が明日のことを考えていたり、思いがけず明日を生きようとしている自分に気づくことができます。

以上が日記を書き始めて、僕が気付いたことです。まだ始めて7ヶ月。僕よりも長く続けている方からしたら日記のいいところはもっとあるよということもあるかもしれません。

僕以外の方が始めたらまた違う良さに気付いたりするのかもしれません。その時は僕に教えてくれたらうれしいです。

日記を書くようになって、少しずつ僕の中にいい変化が生まれてきたように思います。

日記は変化を促してくれるものだし、それを書いていくことで自分の変化や歩みを可視化できるいいものだなあと感じます。

日記を書こうとしている時間も、日記を書いている時間も、日記を読み返している時間も僕にとって大切な時間です。

皆さんにも日記の良さをも伝えたいなあと思い書いていて思ったのですが、もしかしたら日記だけがいいのではなくて、自分にとって「毎日継続できること」が日記だっただけなのかもと思いました。

結局のところは「毎日継続できること」が良かったりするのかもしれません。別に没頭したり熱中したりする必要はなくて、継続できることを皆さんも探してみませんか?

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