ステーションに実習生が来ました!
こんにちは。作業療法士の吉田です。
今朝、出勤していたらマスクをしていてもはっきりわかるくらい、どこからか金木犀の香りが漂ってきました。秋はもうすぐそこまで来ているんですね。
暑かったり寒かったり、気温の変動が激しい毎日ですが、皆様体調お変わりないでしょうか?
今、私たちのステーションには私の母校から実習生が来ています。訪問看護で働く様になってから初めての試みでした。
今週で最終週を迎えて振り返ってみると、病院と訪問看護ステーションでは、指導の勝手が全く違うことはもちろんのことですが、伝えなければならない視点も全く違うことを実感しました。
病院で指導していた頃は、自分自身がまだ経験も浅かったこともあり、患者様が退院して自宅に帰ってからの生活のイメージが漠然としていて、家に帰ってからのことを考えた視点での指導をしていなかったかもしれないと、ふと思いました。
病院でのリハビリは、病前の生活や、お家の状況を患者様やご家族から伺い、病院という限られた空間の中でリハビリ室でできること、病室でできることをなんとか工夫して行っているつもりでしたが、どうしても医療情報が多くなり、生活に必要な情報量が少なく、退院されてからも患者様がちゃんと生活できているか不安でした。
そんな中でも学生さんには評価すべきこと、必要な知識、考え方を伝えているつもりでした。
訪問看護で働く様になってからは、視野が広がり、生活上の情報量、見るべき視点も格段と増え、より生活に密着した支援ができるようになりました。
その分、病院では「カルテのここをよく読んでおいてね」と伝えれば、学生さんも情報を取り込むことができましたが、訪問看護では、訪問する限られた時間の中で自分の目で利用者様のその日の体調や身体機能だけではなく、ご自宅周辺の環境、ご自宅内の動線や、福祉用具を含め、より生活しやすくするためにどうしたら良いかということまでを考えて目を配らなければなりません。
会話の一つ一つ、目に入る家具の配置まで全てが大事な情報です。それら全てをまだ知識を少しずつ入れている段階の学生さんに伝えることはとても難しいです。どうやったら伝わるか、指導は自分自身の振り返りにもなり勉強になりますね。
関わる患者様や利用者様の生活に寄り添った視点で支援を行える作業療法士であってほしいという思いで、ついつい熱くなりがちな毎日ですが、残すところ、後数日の実習期間で作業療法士の楽しさ、訪問看護の楽しさを少しでも感じてもらえる様、頑張ります!