エンゼルケアの講習会を行いました
こんにちは!
管理者・看護師の宮脇です。
12月某日、納棺師の方をお招きしエンゼルケア(ご遺体処置)の講習会を行いました。
納棺師とは、ご遺体の状態を整えて納棺までをサポートするプロで、通称「おくりびと」とも呼ばれるお仕事です。
看護師も病院やご自宅で亡くなられた方へのエンゼルケアとして、医療器具の抜去や排泄物の処理、清拭、更衣、お化粧などを行いますが、病院によってそれぞれ方法が違っていたり、また、病院と在宅でも考え方が異なる部分もあります。
これまで私自身、エンゼルケアの方法を具体的に学ぶ機会は少なかったように思います。
というのも、エンゼルケアについてのエビデンスはまだまだ不足しているのが現状のようです。
今回はそんなモヤモヤを解決すべく、プロの力をお借りし知識と技術を学ばせていただきました。
エンゼルケアで最も重要な処置は保湿だそうです。
保湿を丁寧に行うことで、生前のお姿に近いきれいな状態を保つことができます。
保湿を怠ることでご遺体が傷み、外観が変化していく姿を見るのはご家族にとってとても辛いはずです。
故人やご家族の想いを尊重したケアを
また、納棺師の方が常に心がけていることは、ご家族への「確認と相談」です。
例えば死化粧をする際、生前からあったお顔のシミを化粧できれいに隠すのではなく、あえてシミを残す方が生前の故人らしさを表現でき、ご家族に喜んでいただけることがあります。
いつもポッカリお口を開けて寝ていた方、髪を整えることが面倒でボサボサ頭がトレードマークだった方、などなど。
だから、
・固定観念にとらわれない
・ご家族が相談しやすい空間
・ご家族の声に耳を傾ける
を心がけて行っているそうです。
病院においても在宅においても、エンゼルケアが無機質な処置ではなく、優しく穏やかな時間と空間になるよう、故人やご家族の想いを尊重したケアを行っていきたいと思いました。