素朴な疑問~Q15~ 訪問リハビリに必要な資格とスキルは?


回答者:吉田さん(作業療法士)
今回は「訪問リハビリに必要な資格とスキル」についてお話しします。
《必要な資格》
1. リハビリ職の国家資格
訪問リハビリを提供するためには、リハビリの専門資格が必須です。
•作業療法士(0T):日常生活動作(着替えや食事など)のサポートや、生活環境を整えるアドバイスを行います。
•理学療法士(PT):歩行訓練や運動療法を通じて身体機能の改善を目指します。
•理学療法士(PT):歩行訓練や運動療法を通じて身体機能の改善を目指します。
2. 普通自動車運転免許
訪問リハビリでは、ご利用者様のお宅に車で移動することがほとんどです。そのため、運転免許が必要になる場合が多いです。
《必要なスキル》
1. コミュニケーション能力
訪問リハビリでは、資格だけでなくさまざまなスキルも重要です。
利用者さんやご家族と信頼関係を築くことが、訪問リハビリの成功のカギです。
体調や気持ちを丁寧に聞き取りながら、安心してリハビリに取り組んでいただけるよう配慮します。
2. 環境適応力
訪問リハビリは、ご利用者様のお宅で行います。病院や施設とは違い、限られたスペースやその方特有の環境に適応しながら進める工夫が必要です。
3. 観察、問題解決力
リハビリを進める中で、「段差が多い」「動きにくい家具がある」といった課題をいち早く見つけ、環境調整や器具の提案など、柔軟に対応する力が求められます。
4. 多職種との連携力
訪問リハビリでは、ケアマネジャー(CM)、医師(Dr)、看護師との連携が欠かせません。
- ケアマネジャーとの連携
ご利用者様のケアプランに基づいて、リハビリ内容を共有し、生活全体をサポートします。
定期的に連絡を取り合い、目標達成に向けた調整を行います。 - 医師との連携
健康状態の変化やリハビリの進捗について医師に報告し、必要に応じてアドバイスを受けることも重要です。これにより、安全かつ適切なリハビリを提供できます。 - 看護師との連携
訪問看護師は、ご利用者様の健康状態を日々観察し、体調の変化にいち早く気づく存在です。
その情報を共有することで、リハビリの進め方を調整したり、リスク管理を徹底することができます。
また、褥瘡(じょくそう)や感染症などのケアが必要な場合にも、看護師と連携して適切に対応します。
このように、リハビリ職だけでなく、多職種との連携を大切にしながらご利用者様を支えています。
私たちのステーションでは、ご利用者様の「生活全体を支援する」ことを大切にしています。
訪問スタッフが一人で悩まないよう、作業療法士や理学療法士といった職種を超えて、お互いに相談しながら、歩行や日常動作、食事や趣味のサポートまで幅広い視点で対応しています。
ご利用者様が安心して自宅で過ごせるよう、リハビリだけでなく生活全体の質を高めるお手伝いをしています。
