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素朴な疑問

素朴な疑問~Q24~【ご家族もできる、ちょっとした声かけでリハビリ支援】








作業療法士:芝西



在宅でのリハビリは、専門職だけが関わるだけのものではありません。

毎日、側にいるご家族の「ちょっとした声かけ」が、利用者さんの背中をそっと押してくれることがあります。
大切なのは、正しい指導よりも“続けやすい雰囲気”をつくることだと思います。

例えば「歩いて!」より「そこまで一緒に行こうか」

できた時は「すごいね」よりも「今の立ち上がり、昨日より安定してたね」と具体的に伝えると、本人は変化を
実感しやすくなります。

うまくいかなかった日は「なんでできないの?」ではなく「今日は疲れてる日だね。無理せず、できる形に
変えてみようか」など想いを傾聴しながらも選択肢を残し、調整する声かけが必要です。

ここで大事になるのが“役割”の視点です。

人は「できる動作」が増えるだけでなく、「自分の役割を続けられる」ことで元気になります。
たとえば、家族の中で「お茶を入れる」「新聞を取りに行く」「孫の送り迎えに同席する」など、小さくても
“その人らしい役割”があると、動く理由が生まれます。家族は応援団であり、役割づくりの共同制作者でも
あります。

料理が好きな方なら「味見をする係」を続けられるように、キッチンまで数歩だけ一緒に移動してみる。
家計簿をつけていた方なら、食後にテーブルでペンを持つ時間をつくって「今日の支出だけ」書いてみる。
家族行事を大切にしてきた方なら、玄関で靴を揃える、来客のときに「いらっしゃい」と迎える。

こうした“その人らしい役割につながる動き”は、訓練として押しつけられにくく、生活の中で自然に続け
やすいのが特徴です。
できた回数よりも、「自分も役に立てた」「いつもの自分に近づけた」という感覚が、次の一歩の意欲を
育てると考えます。

家族の役割は、完璧に支えることではなく、続けられる環境と声かけを整えること。

私たち訪問看護・リハビリスタッフも「やりたい」と「やってあげたい」を大切に、暮らしの中で
無理なく続く支援を一緒に整えます。